転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「ふわわわあああっ・・・・・か、可愛いお家でしゅねえ」

「そうかい?こんなあばら家が可愛いだなんてけったいな娘だよいいからほら寒いんだから早く入りな」

「はい、お邪魔しましゅ」

レンガ造りの小さなこの家はなかなかいい雰囲気を醸し出していて例えるならお菓子のお家
中に入ると奥にベットが見えリビングには小さなテーブルと椅子、簡易キッチンもあり薬草のような匂いが充満している
窓際の棚には数々の瓶が置いてありポーションのようなものも置いてある
多分濾過する機材なのだろう見たこともないような様々なものが置いてありあたしの興味をそそるのに十分すぎるくらいだった
あたしにとってはそこは夢の国のような場所に思えて妙に気持ちが浮き立つのを感じていた

「しゅごいでしゅねえ~「・・・・・は?ああ、これかい?あたしはポーションもたまに作ったりするから部屋はどうしても薬草だらけになるんだよ」

「すてきでしゅねえ~」

「そうかい?この薬草が?珍しい子だねえこの臭いが苦手だってやつのほうが多いのに」

「いい匂いでしゅよなんか体の芯まで浄化しゃれるような気がしましゅ」

「ふっ、けったいな娘だねところでお腹は空いてないのかい?パンとスープとか簡単なもんしかないが」

「た、食べたいでしゅ「じゃあそこに座りな」

「あい!・・・・・と!ふえっ?この白いモフモフはなっなんでしゅか?」


テーブルの下に蹲ってる真っ白なモフモフにあたしはやっと気が付いた
いつの間にいたんだろう?この白いおっきなモフモフは犬のように見えるんだけどなんだろ?
えええっ・・・・か、可愛い可愛すぎる

「ああ、あたしの使い魔だよ、まあ相棒ってとこかね」

視線を感じたのであろうその白いモフモフはピクリと動いてちらりとあたしのほうに目を向けた

”何を見ている?お前は誰だ?”


頭に突然響く声・・・・・ん?誰かの声がする

「今、・・・・・頭にょなかに声が「ん?・・・・・・声?」

「この白いモフモフしゃんに今誰だって言われたでしゅ」

「はあ?も・・・・・・もしかして聞こえるのかい?」

”ライラよ!この幼子は誰だ”

「また誰だって言ってるでしゅ」

「・・・・・・!!こ、こいつはたまげたねえあたし以外の者にこいつの声が聞こえるとは」

”こいつと言うな我はエフリアだ”

「エフリアしゃん・・・・・」

あたしの呟きにライラさんが目を丸くしていた
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