転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君？平民のままがいいので逃げてもいいですか

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魔術師ライラside

あたしは魔の森に住む魔女ライラ

昔宮廷に勤めたこともあるが色々煩わしいことが多くて辞めてしまった
あたしは孤児で偶然孤児院に訪れた貴族に魔力の高さを買われ魔法学校に入学出来た
この国では魔力至上主義だ、魔力がすべてで貴族でも魔力の低い人間は馬鹿にされる
そんなのおかしいと思わないか？魔力が低くても優秀な人間は沢山いるってのに
そんなあたしの前に現れたひとりの少女、親に置いて行かれたのか乗合馬車でべそをかいている幼子を見かけた
いつもなら素通りするはずが彼女の首に目がいった
あれは昔奴隷制があったときに奴隷につけられていた首輪だ
なんでこんなものがこんな幼子に・・・・・？
こんなものをこんな幼子に着けるなんて着けた奴は狂ってるに違いない
気が付いたら付いてこい・・・・・そんな言葉を言い放っていた
茶色い髪の茶色い瞳、色白なところは可愛いが平凡な何処にでもいる子でもちょっと小さいなそれがマリーの第一印象だった
こんなに小さくて三歳なんて栄養が足りないのか？もしくは首輪のせいなのか？
ふたりで歩いてもあまりに遅いのでつい転移してしまった・・・・いけないこんなこと滅多にしないのに
家に着くと彼女はやたら感激していた、可愛い可愛いを連発している
けったいな幼子だその幼子はわたしの使い魔にも興味を示した
驚いたことに会話が出来るらしいあたしの使い魔なのに・・・・・
本来なら契約したものとしか会話なんて出来ないはずなのにこの子の魔力が余程心地いいようだ
翌日の風邪薬を数本作ろうとして早く寝るように言う
するとマリーは驚いたことに見ていてもいいかとあたしに言った
こんな幼い子がポーション作りなんて見ても面白いのか？そう思ったが彼女の瞳はあたしの手元に釘付けだ
余程気に入ったんだろう、だがそんなことを言い出すとはあたしの思考の斜め上をいくねえ


「ライラしゃん！あたしを弟子にしてくだしゃい」


そんなことを言い出すとは思わなかったよ長生きはするもんだ
さてどうしようかねえ～でも何故だろうどうしようもなくこの子には心を動かされるんだよ