転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「マリーの孤児院の院長先生はなんて名前だい?」

「カトリーヌしゃまでしゅ」

「そうか・・・・・あの孤児院か~なら朝ご飯食べたら早速行くよ」

起きて早々こんな会話がやり取りされあたしは今孤児院の執務室
また転移していくのかと思いきや乗合馬車で普通に帰ったのでちょっと残念
転移して行かないのかって言ったらびっくりされるから無理だって!あ~あ

部屋に居るのはライラさんと傍らに使い魔のエフリアちゃん、院長先生とミラさんそしてあたし
使い魔のエフリアちゃんは大きさが自由に変えられるらしく今は子犬サイズ物凄く可愛くて犬好きなあたしはうずうずして仕方ない
でもこの空気はなに?あたしはお説教確定?

ゆっくりと部屋に入ると目の前にいたミラさんに突然抱きしめられて驚いてしまったけどかなり心配かけてしまったみたいだ

「マリーどれほど心配したことか・・・・ひとりで勝手に馬車に乗ってしまうなんて無謀すぎるわ!ライラさんから連絡があって安心はしたけどこんなこともうしてはいけないわよ」

「ご・・・・・ごめんなしゃい「そもそもお金も持ってないのに馬車に乗るなんてライラさんが居たから良いようなものの」

「ミラもうその辺でいいわ、マリーは反省してる?」

「はい・・・・・・「ミラは心配で心配で夜も寝れないほどだったのよ」

「今後勝手に行動しては駄目よ必ずシスターの許しを得ること!いいわね?」

「もういいだろ?お説教はおしまいにしないか?マリーも反省してるようだし~しかし久しぶりだねえなかなか院長先生が板についてるじゃないか」

「こちらこそおひさしぶりねこうして逢うのは何年振りかしら?」

「あたしも色々忙しくってさ何年振りだろうねえ年がばれるからあんまり言いたかないけどね」

「お二人はお知り合いなんですか?」

「ミラには言ってなかったかしら?魔法学校の先輩と後輩よ、ライラさんはとっても優秀だったんだから」

そんな繋がりがあるなんて人の縁って面白いな魔法学校か・・・・楽しそうだな行ってみたいけど魔力がほとんどないあたしには関係のない話か

「カトリーヌ今日はマリーを送ってくる目的もあったんだけどちょっとあんたにお願いがあってきたんだ」

「改まって何かしら?「マリーに昨日の夜思いもかけないことを言われたんだよ・・・・」

「思いもかけないこと?」

「弟子にしてくれって言われたんだよ」

「ちょっと待って!!今弟子って言った?マリーを!?」

「あたしはこの子を受け入れようと思う」

「ライラあなた何言って・・・・・「マリー昨日言ったことは冗談かい?」

「冗談じゃないでしゅ!本気でしゅ本気でライラしゃんの弟子になりたいでしゅ」

「じゃあ今から言う条件を満たせばあたしの弟子にしてやるよ」

ライラさんはあたしに不敵な笑みを浮かべながらそんなことを言い放つ
冷めきったであろうお茶を一口飲むと彼女はゆっくりと語りだした
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