転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「このあたりかねえ・・・・・ああ、あったあった」

そう言ってライラさんが差し出したのは葉が少しギザギザしている手のひらサイズの葉っぱだった
彼女が葉を軽く振るとミントのような香りが辺りに漂った

「これを探しゅんでしゅか?」

「そうだよ、これは解熱効果があるから解熱剤を作ろうと思ってね」

「ほ~これがそうなんですねえ」

「でもライラ、似たようなやつが沢山生えているではないか見分けるのは難しいのではないか}

「ほらこの尖ったギザギザしたのが特徴だ似てるのがあるがそれは全く匂いがしない、ここら辺探してみてくれるかい?あんまり遠くに行っちゃ駄目だよ」

ライラさんの言葉を受け探すと似たような葉と重なるようにあったりして見つけるのが結構大変だ
でもあたしはこういうの嫌いじゃない捜しまわるのは結構楽しかったりする
麻袋が一杯になってきてちょっと重たくなってきたので両手で抱えてるとすっと横から袋を奪われる
振り返るとアルフレッド君のお付きの人ギルバートさんが荷物を持ってくれていた

「あ~あたち持てましゅよ「マリーちゃんこれは男の役目だから大丈夫だよ」

「おい!あんまり甘やかすなよ持てるって言うんだから持たせればいい」

「軽いから大丈夫でしゅよ「いいですって!!わたしが持ってますんで探すのに集中してください」

「は~いわかりまちた集中してさがしましゅ」

「間違えるんじゃないぞ後で大変になるぞ」

あたしに対して何故か手厳しい彼アルフレッド君の横目に張り合うように捜していたから気付かなかった
背後に気配を感じて振り向くと大人の背丈ほどもある大きいなウサギがのっそりと近づいてくる
目が吊り上がり前世でよく見ていたウサギとは雲泥の差、物凄く強そうなウサギに囲まれて足がすくんで動けなくて固まっていた

「う・・・・・牛ウサギ!!」

「牛ウサギなんて・・・・・なんでここに?」

「牛ウサギってなんでしゅか?」

「厄介な魔物の一種だよ、呪いを掛けられて大きくなって人を襲うようになったって噂があるが全くこんな時になんで」

「ライラさんどうしますか?「あたしが魔法でなんとかするよあんたらはマリーとアルフレッド様と三人で一緒に逃げな!」

「で・・・・でも「いいから早くしな!!」

「アルフしゃん行きま・・・・・・え!?」

「はっはっはっはうっ・・・・・うっふうっくっ」

「ど・・・・どうしました?アルフレッド様!?」

「くっ・・・・・い、息が」

「取りあえずお前たちは離れるんだよ!頼んだよ「そ、そうですね行きましょう」

この症状・・・・・
前世で見たことがある間違いなければこれは過呼吸だ
対処法は知ってるけどもし間違ってたら?
どうしよう?どうすればいい!?
あたしの頭の中はただ必死で色々なことと葛藤するばかりだった
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