転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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取りあえず急いで離れようとするがアルフレッド君は過呼吸で呼吸がやばいことになってるしあたしはあたしで腰が抜けて動けなくて固まってる状態だ、どうしよう!?どうすればいい?

「仕様がない、エフリアこの子達の周りに結界作っとくれ!この馬鹿ウサギを殺るのはその後だ」

”わかった主”

エフリアちゃんがそう答えた瞬間ぶわっと魔力が充満したのがわかる
瞳を閉じるとエフリアちゃんの真っ白な毛が逆立つと同時にあたし達の周りにはキラキラした膜のようなものが張られていた

「アルフレッド様!!アルフレッド様!どうしました?しっかりしてくださいアルフレッド様!!」

「アルフしゃん!」

あたし達の問いかけに反応せず息が苦しそうで見て居られない
どうする?どうすればいい?確か過呼吸って強いストレスとかトラウマでなったりするんだっけ?
思い出せ・・・・・思い出せ・・・・確か袋を使うんだよね?でもこの診断で正しいの?
間違ってたらどうする?人の命がかかってるのに
あたしの間違った治療法で余計に悪化するかもしれないのにどうすれば・・・・

「ふううっ・・・・・くっはあああっ」

こうしてる間も彼は苦しそう目の前のお付きの人もただおろおろするばかりでどうすればいいか迷っているようだ
でも迷ってる時間はない取りあえず深呼吸させてみよう、駄目ならアルフレッド君だけでも転移してもらって治療してもらえばいい

「あたしやってみていいでしゅか?」

「はあ?ま・・・・マリーちゃん一体何を?」

「アルフしゃんを助けるんでしゅ袋貸してくだしゃい」

「ふ、袋?!」

「これ借りましゅよ!「待て!!マリーちゃん待つんだ!」

せっかく集めた薬草だけど中身をその場で全部ぶちまけて空にすると彼の口元に袋を当てた

「待ちましぇんよ!アルフしゃん!!深呼吸してくだしゃい深く息をしゅってゆっくり吐いてくだしゃい!!」

「ふうっ・・・・くっおま・・・・」

「いいから深く息を吸うんでしゅ!そしたらゆっくりゆっくり息を吐くでしゅ」

「は・・・・・・くうっ」

「そう!!そうでしゅよもう一回ゆっくりでしゅよ~そうそううまいでしゅ」

何回か続けると呼吸が楽になって顔色もよくなってきたようだ
なんだか随分体力を使ったようでもの凄く疲れたよ
そういえば魔物はどうなったんだろう
アルフしゃんはもう大丈夫そうだけどどうかな・・・・
あたしは体力の限界を迎えたせいなのかその後のことは全く覚えていなくて気が付いたらなんと翌日の朝を迎えていた
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