転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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魔法というものはイメージがもっとも大事なことらしい
それをライラさんに一番言われたけれどあたしはまだ首輪がついてるから魔法は座学のみ
だからここ最近は泊まり込んで読み書き計算を重点的にやっている
でも簡単な計算なんて前世で散々やってきたからささっとひっ算で解いてみたらこれでもかってくらい目を見開いて驚かれた
あれ?このやりかたってこっちの世界ではやらないの?今日は久々にアルフレッド王子がお忍びでやってきてるんだけどなんでも
お城はストレスが溜まるらしく息抜きが必要なんだとか王子様も楽じゃないってことなんだね

「へ~この計算のやり方は・・・・こりゃまたいいやりかただねえマリーお前さんこれは何処で覚えたんだい?」

「あ~それはその~」

「なんだマリーそんなに言いづらいことなのか?」

「いや・・・・・そんなことはないけど「あ~わかった!わかったよあたしは全てわかった!もういいよマリー」

「なんだふたりで内緒の話なのか?ずるいぞ」

「そんなことより早く氷を沢山作ってくださいねアイスクリーム作るんでしょ」

そうなのだ今日はアイスクリームを作ろうと思って材料をすべてアルフレッド王子に持ってきてもらっている
繊細な魔力操作が必要な水魔法・・・・・その練習を兼ねて氷を大量に使うアイスクリームを作ろうと思ったわけ
だってアイスクリームってこの世界にないんだもんここ最近暑くなってきたからアイスクリームを食べたいって思うのは必然だよね
アイスクリームがないって聞いて愕然としたけどないなら作ればいいじゃん!!って思ってわざわざこのために冷蔵庫を作ってもらった
お・・・・・恐ろしやそんなことになるなんて思いもしないこの間のお礼はなにがいいってうるさいくらい聞いてきたもんだから
言ってみたんだけどまさか本当に作るとは・・・・
アイスクリームってお菓子が食べたいから冷蔵庫を作ってって言った時のアルフレッド王子の笑み・・・・・

「ちなみにこの冷蔵庫ってお値段ってお・・・・お幾らで?」

「あ?幾らだったか?確か王都で買う家一軒分くらいだたいしたことない!俺の財産から出してるから心配するな」

ひえええええっ聞くんじゃなかった
これからはもっと考えて言わねばと心に誓った

「しかしこれは画期的なものだなこれがあれば長期間食べ物を保存できる」

「王子!これをもっと小さくすれば戦地や僻地にも食べ物を腐らせず持っていくことも出来るのでは?」

「お~そうだなでは魔道具師に頼んでみるか」

「アルフレッド王子!氷はもういいですあとはただひたすらかき混ぜて下さい」

手動でかき混ぜていたが疲れたのであとはライラさんの魔法でかき混ぜてもらった
アイスクリームって一から作ると大変だわ

「「う・・・・・うまい」」

「マリー!なんだこれは!!お、おいし~」

「そうですか?それはよかった」

「残ったのは母上に持ってっていいか?」

「母上様ですか?いいですが溶けちゃいません?」

「大丈夫だ俺の氷魔法を纏わせていくから大丈夫だ」

この何気ないきっかけで王宮にアイスクリームが爆発的に広まるきっかけになりあたしが王妃様に謁見することになろうとは思いもしなかった
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