転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか
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それは不思議で見たこともない光景だった
淡い光が患部に降り注ぎ傷ついた幹部が跡形もなく無くなっていく様は例えていうなら奇跡のわざだ
「驚いたねえ自分が生きている間にまさか聖魔法を見ることが出来るなんて」
ライラさんが心底驚いたようにぽつりと呟いた
ここは治癒魔法を領民相手にしている教会の一室、廊下には沢山のひとが並び順番待ちをしていた
手には整理券を持ち彼らの表情には不安と期待に満ちた表情が浮かべられていた
なんでも魔力には限界があり一日に治療する人数が限られているから整理券を持っているひとにしか出来ないらしい
朝早く配られる整理券、巷ではその整理券がプラチナチケットのように言われていて高値で取引されている噂もある
そんな貴重な聖魔法を使うアウラさんはとても品の良いドレスを身にまとい笑顔を浮かべ対応していた
平民ではちょっとやそっとじゃ買えないようなドレスと髪飾りやイヤリングまるでお姫様のように・・・・いや彼女は聖女なんだろう
でもなんで聖魔法を使えるようになったんだろうかそれがちょっと疑問ではあるけど
「アウラさんはじめましてわたしは魔術師のライラ、ちょっと今日はお願いがあって来たんだ」
「アウラさんお久しぶりです、マリーです」
「あら?マリー久しぶりねわたしはアウラと言いますライラさんよろしくところでお願いって何かしら?」
やっとひと段落ついて誰もいなくなった部屋、ライラさんは待っていたかのように口火を切った
「実は第二王子殿下アルフレッド殿下のご生母様がご病気なんだ診てもらえないだろうか」
「第二王子殿下?ご生母様って王宮にいる王妃様ではなく?」
「アウラ様第二王子殿下の母上は元は王宮の下働き平民でございます」
「そう・・・・・」
アウラさんの傍にいる教会の関係者らしい人物がぽつりと答えた
下働き・・・・平民・・・・・そうだったんだ知らなかった
「いいわよ・・・・・・」
「え?本当かい?だったら今すぐ「王太子殿下に会わせてくれるならね」
「・・・・・・は?」
「会いたいの王太子殿下に」
「それはわたしには判断出来かねる」
「それはそうね平民のあなたが即答できるものではないものね、まあいいわ直接頼むからじゃあ早速第二王子殿下のところに行くわよ」
そう答えた彼女はまるでどこぞの王女様のようで威厳たっぷりあたしはただ何も言えずその場で圧倒されていた
ただこの場の空気を変えるようなノック音が響いたのは彼女の言葉のすぐ後思わず身構えた
耳に聞こえて来た声にあたしの意識が向かった
「アウラ様シュバイツァー公爵家の執事と仰る方がアウラ様にお会いしたいといらしています」
「えっ・・・・・」
彼女の高揚した声と口角を上げた笑みが何故かあたしの記憶にいつまでも残っていた
淡い光が患部に降り注ぎ傷ついた幹部が跡形もなく無くなっていく様は例えていうなら奇跡のわざだ
「驚いたねえ自分が生きている間にまさか聖魔法を見ることが出来るなんて」
ライラさんが心底驚いたようにぽつりと呟いた
ここは治癒魔法を領民相手にしている教会の一室、廊下には沢山のひとが並び順番待ちをしていた
手には整理券を持ち彼らの表情には不安と期待に満ちた表情が浮かべられていた
なんでも魔力には限界があり一日に治療する人数が限られているから整理券を持っているひとにしか出来ないらしい
朝早く配られる整理券、巷ではその整理券がプラチナチケットのように言われていて高値で取引されている噂もある
そんな貴重な聖魔法を使うアウラさんはとても品の良いドレスを身にまとい笑顔を浮かべ対応していた
平民ではちょっとやそっとじゃ買えないようなドレスと髪飾りやイヤリングまるでお姫様のように・・・・いや彼女は聖女なんだろう
でもなんで聖魔法を使えるようになったんだろうかそれがちょっと疑問ではあるけど
「アウラさんはじめましてわたしは魔術師のライラ、ちょっと今日はお願いがあって来たんだ」
「アウラさんお久しぶりです、マリーです」
「あら?マリー久しぶりねわたしはアウラと言いますライラさんよろしくところでお願いって何かしら?」
やっとひと段落ついて誰もいなくなった部屋、ライラさんは待っていたかのように口火を切った
「実は第二王子殿下アルフレッド殿下のご生母様がご病気なんだ診てもらえないだろうか」
「第二王子殿下?ご生母様って王宮にいる王妃様ではなく?」
「アウラ様第二王子殿下の母上は元は王宮の下働き平民でございます」
「そう・・・・・」
アウラさんの傍にいる教会の関係者らしい人物がぽつりと答えた
下働き・・・・平民・・・・・そうだったんだ知らなかった
「いいわよ・・・・・・」
「え?本当かい?だったら今すぐ「王太子殿下に会わせてくれるならね」
「・・・・・・は?」
「会いたいの王太子殿下に」
「それはわたしには判断出来かねる」
「それはそうね平民のあなたが即答できるものではないものね、まあいいわ直接頼むからじゃあ早速第二王子殿下のところに行くわよ」
そう答えた彼女はまるでどこぞの王女様のようで威厳たっぷりあたしはただ何も言えずその場で圧倒されていた
ただこの場の空気を変えるようなノック音が響いたのは彼女の言葉のすぐ後思わず身構えた
耳に聞こえて来た声にあたしの意識が向かった
「アウラ様シュバイツァー公爵家の執事と仰る方がアウラ様にお会いしたいといらしています」
「えっ・・・・・」
彼女の高揚した声と口角を上げた笑みが何故かあたしの記憶にいつまでも残っていた