転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか
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「わたしはシュバイツァー公爵家の執事をしておりますクロリスと申します本日は前触れもなく突然来てしまい申し訳ありません
今日は主人の命によりアウラ様にお会いしたく参りました」
「はじめましてわたしがアウラです、お会いしたいとはどんなご用でしょうか」
品の良い黒いスーツを着た50代後半位の男性が部屋に通された瞬間その場の空気が変わったように感じた
流石公爵家の執事なだけあって例えていうならとても凛としていた
子供のあたしが居るのが場違いに感じてなんだか少し居心地が悪かった
「わたしの主人であるシュバイツァー公爵家当主ロンド様がアウラ様と一度お会いしてお話がしたいと申しております都合のよい日にお屋敷にお招きしたいと」
「お屋敷に・・・・・ですか?」
「ご迷惑でしょうか?」
「いいえ!!とんでもない!!ただわたしのような平民が公爵様のお屋敷に行ってもよいものかと」
「気遣いは無用です主人はアウラ様の奇跡の御業を是非拝見したいと申しております」
「は・・・・はい!嬉しいですわたしはいつでも大丈夫です」
「では後日魔法便でご連絡いたします当日はこちらで迎えの馬車をお出しいたしますので・・・・・では失礼いたします」
執事の人がドアを閉めると同時になんだかとっても疲れて別世界の人に会ったような感覚
ふと何気なく視線をアウラさんに向けると満面の笑みを浮かべていた
「ふふふっ・・・・・・」
「あ、アウラさん?」
「ああごめんなさいなんでもないわ」
「驚いたねえシュバイツァー公爵家の執事が直々に来るだなんて」
「本当に・・・・・・流石のあたしも驚いたわ」
「で、第二王子殿下の母上の治療の件なんだけど疲れてるとこ申し訳ないけど今すぐ来て欲しいんだ」
「いいけどお金は払ってもらえるのよね?」
「・・・・・・は?金?」
「だってこの聖魔法って力は特別なものなのよ幾ら王族でもタダって訳にはいかないわ皆にも払ってもらってるんだし」
アウラさんは指に長い髪を巻き付けながら気だるそうな視線をあたし達に向けた
お金、お金とってるんだそりゃあアウラさん唯一の力なんだろうけどじゃあお金のないひとは治療してもらえないの?
「アウラさん金のない貧しい人たちが治療してほしい時はどうしてんだい?」
ライラさんが険しい顔色を浮かべると彼女は事も無げに語った
「・・・・・え?断るに決まってんじゃない何を言い出すのよ」
「あ・・・・・アウラさんそんなのひどすぎる」
「マリーあなたみたいな子供にはわからないのよ黙って」
アウラさんがあたしにその言葉を投げかけた瞬間ドアが物凄い勢いで突然開いた
「じゃあ俺が金を払えなかったら治療してもらえないのか?」
そう大声で叫ぶとお母さんらしきひとを抱っこしたアルフレッド王子が険しい顔を浮かべて立っていた
今日は主人の命によりアウラ様にお会いしたく参りました」
「はじめましてわたしがアウラです、お会いしたいとはどんなご用でしょうか」
品の良い黒いスーツを着た50代後半位の男性が部屋に通された瞬間その場の空気が変わったように感じた
流石公爵家の執事なだけあって例えていうならとても凛としていた
子供のあたしが居るのが場違いに感じてなんだか少し居心地が悪かった
「わたしの主人であるシュバイツァー公爵家当主ロンド様がアウラ様と一度お会いしてお話がしたいと申しております都合のよい日にお屋敷にお招きしたいと」
「お屋敷に・・・・・ですか?」
「ご迷惑でしょうか?」
「いいえ!!とんでもない!!ただわたしのような平民が公爵様のお屋敷に行ってもよいものかと」
「気遣いは無用です主人はアウラ様の奇跡の御業を是非拝見したいと申しております」
「は・・・・はい!嬉しいですわたしはいつでも大丈夫です」
「では後日魔法便でご連絡いたします当日はこちらで迎えの馬車をお出しいたしますので・・・・・では失礼いたします」
執事の人がドアを閉めると同時になんだかとっても疲れて別世界の人に会ったような感覚
ふと何気なく視線をアウラさんに向けると満面の笑みを浮かべていた
「ふふふっ・・・・・・」
「あ、アウラさん?」
「ああごめんなさいなんでもないわ」
「驚いたねえシュバイツァー公爵家の執事が直々に来るだなんて」
「本当に・・・・・・流石のあたしも驚いたわ」
「で、第二王子殿下の母上の治療の件なんだけど疲れてるとこ申し訳ないけど今すぐ来て欲しいんだ」
「いいけどお金は払ってもらえるのよね?」
「・・・・・・は?金?」
「だってこの聖魔法って力は特別なものなのよ幾ら王族でもタダって訳にはいかないわ皆にも払ってもらってるんだし」
アウラさんは指に長い髪を巻き付けながら気だるそうな視線をあたし達に向けた
お金、お金とってるんだそりゃあアウラさん唯一の力なんだろうけどじゃあお金のないひとは治療してもらえないの?
「アウラさん金のない貧しい人たちが治療してほしい時はどうしてんだい?」
ライラさんが険しい顔色を浮かべると彼女は事も無げに語った
「・・・・・え?断るに決まってんじゃない何を言い出すのよ」
「あ・・・・・アウラさんそんなのひどすぎる」
「マリーあなたみたいな子供にはわからないのよ黙って」
アウラさんがあたしにその言葉を投げかけた瞬間ドアが物凄い勢いで突然開いた
「じゃあ俺が金を払えなかったら治療してもらえないのか?」
そう大声で叫ぶとお母さんらしきひとを抱っこしたアルフレッド王子が険しい顔を浮かべて立っていた