貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜
ディアンヌはシャーリーに背を押されるように部屋を出る。
(このドレス、わたしには絶対に似合わないわ……)
そんな気持ちを見透かすように、シャーリーは「パーティーには絶対にそのドレスを着てきてね」と言われてしまう。
試着までさせられたが、裾が長く、タイトなドレスはディアンヌにまったく似合っていない。
チグハグ感は拭えなかった。
(シャーリーが親切にしてくれたんだもの。ちゃんと着ないと……)
シャーリーはディアンヌを見てずっと腹を抱えて小さく震えていたが、気づかないフリをしていた。
「あとは、このパーティーは婚約者を見つけるのにもってこいよ! 誰でも参加できるからあなたでも大丈夫」
シャーリーから渡されたのは真っ黒な封筒に金色の文字。
明らかに普通の招待状ではないが、窮地に陥っていたディアンヌにとってはありがたく思えた。
「シャーリー、何から何まで本当にありがとう」
「あはは、いいのよ……がんばっていい人を見つけてねぇ?」
シャーリーにお茶でもどうかと誘われたディアンヌだったが、これ以上ここにいたくはなかった。
さすがのディアンヌも、シャーリーに馬鹿にされているのだとわかる。
だがドレスを貸してくれたり、いいパーティーを紹介してくれたりと、優しい部分も残っているのだと言い聞かせていた。
ディアンヌは無理やり笑顔を作っていた。
(このドレス、わたしには絶対に似合わないわ……)
そんな気持ちを見透かすように、シャーリーは「パーティーには絶対にそのドレスを着てきてね」と言われてしまう。
試着までさせられたが、裾が長く、タイトなドレスはディアンヌにまったく似合っていない。
チグハグ感は拭えなかった。
(シャーリーが親切にしてくれたんだもの。ちゃんと着ないと……)
シャーリーはディアンヌを見てずっと腹を抱えて小さく震えていたが、気づかないフリをしていた。
「あとは、このパーティーは婚約者を見つけるのにもってこいよ! 誰でも参加できるからあなたでも大丈夫」
シャーリーから渡されたのは真っ黒な封筒に金色の文字。
明らかに普通の招待状ではないが、窮地に陥っていたディアンヌにとってはありがたく思えた。
「シャーリー、何から何まで本当にありがとう」
「あはは、いいのよ……がんばっていい人を見つけてねぇ?」
シャーリーにお茶でもどうかと誘われたディアンヌだったが、これ以上ここにいたくはなかった。
さすがのディアンヌも、シャーリーに馬鹿にされているのだとわかる。
だがドレスを貸してくれたり、いいパーティーを紹介してくれたりと、優しい部分も残っているのだと言い聞かせていた。
ディアンヌは無理やり笑顔を作っていた。