【書籍化決定】貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜
(これでは父上と同じではないか……)
葛藤をしていて仕事もうまく手につかない。
幼馴染であるロウナリー国王にだけは、すべてを見透かされていたが。
そんな時、ディアンヌと出会ったのだ。
パートナー同伴のパーティーではあったが、リュドヴィックはロウナリー国王と共に参加していた。
王妃は子を身籠もっており、体調が優れないため急遽、リュドヴィックが参加することになる。
ピーターに事情を説明するも「一緒に行く!」と言って聞かなかった。
しかしエヴァからピーターがいなくなったと聞いて、それどころではなくなってしまう。
ロウナリー国王に断りを入れて、ピーターを探しに向かう。
どこにも姿はなく、走り回っていると涙ぐむエヴァとピーターの姿があった。
ピーターを怒鳴りつけようとするが、そんな姿が父と重なり唇を閉じる。
どうやらディアンヌという少女が、ピーターを助けてくれたそうだ。
髪色やドレスの色などを聞いていく。
記憶力には自信があったはずだが、いまいち人物像が浮かばない。
(ディアンヌ……今日のパーティーの参加者にいただろうか?)
リュドヴィックはディアンヌを探すために会場に戻る。
すると人集りができている場所を見つけた。
嫌な感じがしたため向かうと、ピーターが言っていた特徴と一致する女性を見つけた。