【書籍化決定】貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜
四章
(シャーリーside)
二カ月前、シャーリーは衝撃的なことを知ることになる。
それはディアンヌ・メリーティーとリュドヴィック・ベルトルテが〝結婚〟したという事実だった。
(う、うそ…………信じられない)
ディアンヌをパーティーで騙して、社交界で二度と姿を見なくてもいいようにしようとした。
しかし二度と社交界に出られないどころではない。
ディアンヌはベルトルテ公爵と婚約を通り越して結婚したのだ。
皆、パーティーでディアンヌを笑った友人たちは、しばらく震えていた。
ベルトルテ公爵に睨まれたら、もっとやばいことになるからだ。
だが、誰がどう考えたってわかる。
今まで社交界に出ていないディアンヌとベルトルテ公爵に接点はなかったはずだ。
だからこそシャーリーはこう思った。
『互いの利益を優先した結婚ではないか』と。
だけど不思議なことがある。
ベルトルテ公爵が男爵令嬢であるディアンヌを選ぶメリットなど、どこにもないではないか。
相手は社交界の夫人たちや令嬢たちの憧れの的であるリュドヴィック・ベルトルテだ。
美しいシルバーグレーの髪にロイヤルブルーの瞳。
中世的で端正な顔立ちはどこにいても目を引く。
この若さで国王を支えて宰相を務めている。
(あんな貧乏で地味な女の何がいいというの!?)
二カ月前、シャーリーは衝撃的なことを知ることになる。
それはディアンヌ・メリーティーとリュドヴィック・ベルトルテが〝結婚〟したという事実だった。
(う、うそ…………信じられない)
ディアンヌをパーティーで騙して、社交界で二度と姿を見なくてもいいようにしようとした。
しかし二度と社交界に出られないどころではない。
ディアンヌはベルトルテ公爵と婚約を通り越して結婚したのだ。
皆、パーティーでディアンヌを笑った友人たちは、しばらく震えていた。
ベルトルテ公爵に睨まれたら、もっとやばいことになるからだ。
だが、誰がどう考えたってわかる。
今まで社交界に出ていないディアンヌとベルトルテ公爵に接点はなかったはずだ。
だからこそシャーリーはこう思った。
『互いの利益を優先した結婚ではないか』と。
だけど不思議なことがある。
ベルトルテ公爵が男爵令嬢であるディアンヌを選ぶメリットなど、どこにもないではないか。
相手は社交界の夫人たちや令嬢たちの憧れの的であるリュドヴィック・ベルトルテだ。
美しいシルバーグレーの髪にロイヤルブルーの瞳。
中世的で端正な顔立ちはどこにいても目を引く。
この若さで国王を支えて宰相を務めている。
(あんな貧乏で地味な女の何がいいというの!?)