貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜
(ベルトルテ公爵は、わたくしがディアンヌにしたことを知っているというの?)

両親もそれを見て、ベルトルテ公爵に嫌われてしまったのではないかと焦りを滲ませる。
この手紙を見てわかることはただ一つ……ディアンヌがシャーリーとのやりとりをベルトルテ公爵に告げ口したということだ。

シャーリーの体には冷や汗が滲む。
ベルトルテ公爵にいい印象はないはずだ。
汗ばむ手のひらを握り込むのと同時に裏切られたような気分になった。

(このわたくしに恥をかかせるなんて信じられない……!)

両親はシャーリーに何をしたのか問い詰めてくる。
シャーリーはディアンヌにドレスとヒールを貸したことを説明して誤魔化すことしかできなかった。
そして問題ないと、ひたすら言うことしかできない。

その後、メリーティー男爵家に王家から援助が入ることが広まっていく。
ロウナリー国王の第一子があと数カ月で生まれる。
メリーティー男爵家で育てている果実を気に入っていたロウナリー国王が自分の子供に食べさせたいと考えたことが大きいようだ。
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