【書籍化決定】貧乏令嬢のポジティブすぎる契約結婚〜継母としてもがんばります!〜
メリーティー男爵領のことも一安心だと思い、ディアンヌは両親やロアン、ライとルイとレイに手紙を書いた。
王都に行ったっきり、何の連絡もないと心配するだろうと思ったからだ。
それをリュドヴィックの書類と一緒に同封してもらった。
ディアンヌとリュドヴィックの結婚により、ベルトルテ公爵からメリーティー男爵家への金銭的援助が入る。
ロウナリー国王からもこれから生まれてくる子どもにフルーツを食べさせたいという理由で援助を受けられることになる。
(わたし……あの絶望的な状況からよくここまで持ってこれたわね)
記憶が戻ったといえ、自分の豪運には驚いてしまう。
ディアンヌとリュドヴィックの結婚はベルトルテ公爵邸で働く人たちにも伝わるが、困惑しているといった様子だった。
(男爵令嬢がベルトルテ公爵家に嫁ぐなんて大丈夫なのかしら……)
リュドヴィックに前公爵たちが許したのかと聞いてみるものの、彼は眉を顰めてしまう。
「あの人たちは関係ない」
「え……?」
「彼らに口を出させるつもりはない。安心していい」
「…………はい」
リュドヴィックは元々結婚するつもりがまったくなかったこともあり、男爵令嬢でもしない方がマシだと思っているということだろうか。
王都に行ったっきり、何の連絡もないと心配するだろうと思ったからだ。
それをリュドヴィックの書類と一緒に同封してもらった。
ディアンヌとリュドヴィックの結婚により、ベルトルテ公爵からメリーティー男爵家への金銭的援助が入る。
ロウナリー国王からもこれから生まれてくる子どもにフルーツを食べさせたいという理由で援助を受けられることになる。
(わたし……あの絶望的な状況からよくここまで持ってこれたわね)
記憶が戻ったといえ、自分の豪運には驚いてしまう。
ディアンヌとリュドヴィックの結婚はベルトルテ公爵邸で働く人たちにも伝わるが、困惑しているといった様子だった。
(男爵令嬢がベルトルテ公爵家に嫁ぐなんて大丈夫なのかしら……)
リュドヴィックに前公爵たちが許したのかと聞いてみるものの、彼は眉を顰めてしまう。
「あの人たちは関係ない」
「え……?」
「彼らに口を出させるつもりはない。安心していい」
「…………はい」
リュドヴィックは元々結婚するつもりがまったくなかったこともあり、男爵令嬢でもしない方がマシだと思っているということだろうか。