花曇り姫は最強王子に愛される。
うーんと理由を探しているような彼。

ふと、風で髪が揺れる。ピアスがたくさんしてあった。


「……あ、あの……」
「なぁに?」


話しかければ、にこにこ微笑んで。


「どこかで、会ったこと……あります?」
「……え?ないよ」


表情ひとつ変えず、そう言われてしまった。

こ、これじゃあナンパしてるみたいだ……!!


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