マイナスの矛盾定義
答えるのも面倒なので無視してソファへ歩いて行くと、ラスティ君は犬のように付いてきて、何かに気付いたかのようにくんくんと匂いを嗅いできた。
「…何よ?」
「…アリスちゃん、今日会ったのどんな奴だった?」
「え?」
「アリスちゃんからいつもと違う匂いがする。アランの匂いでもない。…でも、どっかで嗅いだことあるような…多分、さっきアリスちゃん達が会って来た奴の匂いだと思うんだけど」
ラスティ君が小首をかしげるので、つられて私もかしげてしまった。
嗅いだことあるって…同じ香水の匂いでも嗅いだのかしら?
「まぁいいやー。ね、ね、アリスちゃん。今日も一緒に寝よ?」
自分で聞いてきたわりにその匂いにさほど興味がない様子のラスティ君は、するりと私の指にその細い指を絡め、物を強請る子供のような目でこちらを見下ろす。
心なしかいつもより猫なで声だ。
「ぶらりんがね?色々条件付けて許可してくれたんだ~。この仕事部屋にお布団持ってきて~、ぶらりんと僕とアリスちゃんの3人で寝るならいいって!そうすればニーナちゃんも夜は来なくていいし」
…そういうことならまぁ…毎晩ニーナちゃんと2人でいるのも気まずいし、私としては気が楽になるからいいんだけど。
「今日はぶらりんが帰ってくるのちょっと遅いらしいから、先に2人で寝とこうね」
「…何よ?」
「…アリスちゃん、今日会ったのどんな奴だった?」
「え?」
「アリスちゃんからいつもと違う匂いがする。アランの匂いでもない。…でも、どっかで嗅いだことあるような…多分、さっきアリスちゃん達が会って来た奴の匂いだと思うんだけど」
ラスティ君が小首をかしげるので、つられて私もかしげてしまった。
嗅いだことあるって…同じ香水の匂いでも嗅いだのかしら?
「まぁいいやー。ね、ね、アリスちゃん。今日も一緒に寝よ?」
自分で聞いてきたわりにその匂いにさほど興味がない様子のラスティ君は、するりと私の指にその細い指を絡め、物を強請る子供のような目でこちらを見下ろす。
心なしかいつもより猫なで声だ。
「ぶらりんがね?色々条件付けて許可してくれたんだ~。この仕事部屋にお布団持ってきて~、ぶらりんと僕とアリスちゃんの3人で寝るならいいって!そうすればニーナちゃんも夜は来なくていいし」
…そういうことならまぁ…毎晩ニーナちゃんと2人でいるのも気まずいし、私としては気が楽になるからいいんだけど。
「今日はぶらりんが帰ってくるのちょっと遅いらしいから、先に2人で寝とこうね」