マイナスの矛盾定義
「ここやたらと背ぇ高い人多いもんねー」


「一体何を食べてるのか疑問だわ」


「僕としてはアリスちゃんも何を食べてきたのか疑問だよ?」



一瞬わけが分からずラスティ君を見ると、彼の視線は私の胸に向かっていた。


衝動的にラスティ君の頭をはたく。



「いてっ」


「…セクハラ」


「えー、素直って言ってよ。アリスちゃん、胸元開きのタートルネックとか着たらエロそう」


「本人前にして胸の話するのやめてくれない?」


「ちょっとくらい良いじゃーん。僕、お願い断られてショック受けてる最中なんだしー」



全然ショックを受けてるように見えない。


ていうか、ラスティ君は私より背が高いんだし見えてるでしょう。



「あの部屋の隅のテーブル、何があるの?」


「ニーナちゃんがえりりんの膝の上に乗ってる」


「は…!?」


「一緒にご飯食べてるみたいだねー。わざわざここで食べてるってことは…アリスちゃんのお説教がきいたんじゃない?」



たしかにニーナちゃんの意見を聞いてあげるようにとは言ったけど…。
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