「家族が欲しい」とは言ったけれど
Ⅰ
ある晴れた休日の午後。
穏やかな日差しと、優しい体温を感じながら、ハンモックでうたた寝していた。
まるで天国みたい⋯⋯。
そう感じたのと同時に、ぷにぷにと私の顔の上を肉球が踏みつけ、目が覚めた。
あれ?私、何してたんだっけ⋯⋯?
暫くぼんやりしていたが、隣で爆睡している幼馴染の尚を見て思い出した。
「江梨子さあ、今までやったことないことをしてみたいって言ってたじゃん。これなんてどう?」
今朝、尚が嬉々として自立式二人用ハンモックを私の自宅の庭に持ってきたのだ。
「何これ?一体どうするの?」
「これで昼寝したら気持ちよさそうじゃない?」
私の自宅の庭はそこそこ広い。
だからといって、ハンモックで眠るなんて流石に無理ではなかろうか。
しかし、最初こそ、揺れるのなんのと、お互いにぎゃあぎゃあ騒いでいたが、いつの間にか、抱き合うようにして眠りに落ちていた。
穏やかな日差しと、優しい体温を感じながら、ハンモックでうたた寝していた。
まるで天国みたい⋯⋯。
そう感じたのと同時に、ぷにぷにと私の顔の上を肉球が踏みつけ、目が覚めた。
あれ?私、何してたんだっけ⋯⋯?
暫くぼんやりしていたが、隣で爆睡している幼馴染の尚を見て思い出した。
「江梨子さあ、今までやったことないことをしてみたいって言ってたじゃん。これなんてどう?」
今朝、尚が嬉々として自立式二人用ハンモックを私の自宅の庭に持ってきたのだ。
「何これ?一体どうするの?」
「これで昼寝したら気持ちよさそうじゃない?」
私の自宅の庭はそこそこ広い。
だからといって、ハンモックで眠るなんて流石に無理ではなかろうか。
しかし、最初こそ、揺れるのなんのと、お互いにぎゃあぎゃあ騒いでいたが、いつの間にか、抱き合うようにして眠りに落ちていた。
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