桃乃つぐみの日常〜Princessになるまで〜

episode2〜ギャルゆいちゃんとの出会い〜

桃乃つぐみは中学生になった。

外は春。
まだ少し肌寒い。

そして朝から慌ただしく、リビングでは色々な声がする。

ゆり「早く降りてきなさい!ご飯冷めるわよ!」

つぐみ「わかってるって!制服着替えてるからちょっと待って!」

そんな言い合いをリビングで微笑む功士。

功士「いいじゃない、今日入学式なんだからもう少し待ってあげなよ!」

そんな慌ただしい朝だった。

人生初めての制服。
スカートは少し短く、リボンは少し垂らして、第一ボタンは開けて。

つぐみ「よし!完璧!」

なんて浮き足だったまま、ご飯も食べずに玄関を後にし、学校に向かった。

入口でもらうビラには名前とクラス名が書いてあった。

つぐみ「桃乃つぐみ・・・・・。あっ!あった!3組だ!」

恐る恐る入った教室は賑やかだった。

ギャルっぽい子もいれば、おとなしそうな子もいる。

つぐみ「ギャルっぽくない子と席近いといいな・・・」

先生「さあ席に座ってください!」

なんと座った席の前はギャルの子だった。

つぐみ「どうしよう。。。なんて話そう。。」

そのギャルは後ろを向き、言った。

「私ゆい!なんかつぐみって地味だね。。一緒の班だね!仲良くしてね!」

つぐみ「これでも私今どきだと思ってた。。。やっぱりギャルは違う・・・」

と愛想笑いをしながら

つぐみ「よろしく、、」

これがゆいとの出会いだった。
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