眩暈ーげんうんー
今更、間違ってるなんて思いたくない。

早く、先生があたしの中に居たって証をちょうだい。

痛みとして感じたとしても、それはきっと紛れもない愛だから。


先生の耳元で、もう欲しいと(いざな)う。

何も付けない状態で入ってこようとしたから、一瞬不安になったけど、僕は子どもを作ることができない身体なんですと言われた。

じゃあ、先生と奥さんの間に子どもは出来ないんだ。良かった。


あたしと関係を結んだ以上、先生にあたたかい家庭なんて要らない。

あたしが先生と本当の愛を育むんだ。

中に入ってきただけで、痛みを感じた。
でも心は幸せでいっぱい。

大好きな人とするのは、こんなにも気持ちよくて狂いそうになるんだ。


手を握ってくれて、大丈夫? と聞いてくる。


「ん、大丈夫です。だから動いてほしいの」

腰を激しく振る姿が愛しい。
先生、大好き。

痛みを感じていた身体に快感が混じり、あたしは声をあげた。

気持ちよくなってきて、もう先生のこと以外はなんにも考えられなくて。

先生はあたしの名前を呼びすてで何度も呼んで、繰り返し果てる。

あたしはそんな姿を見て、ひたすら興奮してた。

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