まよいぼしカフェ
声の主が振り向かずとも分かり、慌ててに立ち上がった。
「こ、こんにちはっ。今日、定休日だったんですね!すいません、下調べなしに来てしまって……」
「いえいえ、こちらこそ。不定休だってことお伝えしておけば良かったですね」
香月さんは眉を下げて困った笑みを浮かべた。
「わたしがいけないんですっ。次は確認して来ます!」
「……次の前に、どうぞ?」
わたしの横を過ぎて、ドアを開ける香月さん。
「え、でも……」
「俺がお誘いしたので大丈夫ですよ。オーナーですからね」
「じゃ、じゃあちょっとだけ……お邪魔させていただきます」