まよいぼしカフェ
「そうだったんですか……」
小心者って意外。
と言うより、繊細なんだろうなってわたしは思うけど。
「お仕事のことに、わたしが何か言ったり聞いたりするのって、良くないかなと思ったんですけど……香月さんの意外な一面が知れて少し嬉しいとも思っちゃいました」
苦笑いしてみせると、香月さんは薄く笑みを浮かべた。
「俺も嬉しいです」
「え?」
「俺のことを考えてくれてて、嬉しいなって思っちゃいました」
わたしと同じ言い方で、笑ってみせられ、思わず心臓が早鐘をうつ――