まよいぼしカフェ
カラン――
「いらっしゃいませ」
入ってすぐに香月さんが笑いかけてくれて、
「お!美羽ちゃん!おいで!」
常連さんが手招きして呼んでくれる。
「久しい気がするなぁ?」
「そんなに経ってないのにねぇ。あ、そうそう!美羽ちゃん、卒業したらここで働くって本当?」
「えっ……まぁ」
常連さんたちに言ったのか、と香月さんに目でうったえれば、大きく頷かれた。
「おお!そりゃいいな!」
「もっと通うようになっちまうなぁ」