まよいぼしカフェ
──と車に乗ったのはいいけど……なんか落ち着かない。
運転中の香月さんをチラチラと盗み見て、一人格好いい!と思ってしまっているせいか。
……カフェの香月さんしかほとんど知らないし、車に乗ったのもはじめてで、運転する香月さんを見ると男の人って感じがする。
性格が出るのか、荒い運転はしないし。
それに信号だって何回か止まったけど、黄色で突っ込んだり、信号無視なんてこともない。
優しい性格が運転でもわかるようだ。
チラリと香月さんに目を向け、また横顔を──
「……どうかした?」
「っな……何でも!」
「そう?」
バッチリ合ってしまった。
盗み見るのはわたしの目の保養だけど、バレるとこんなに心臓に悪いのね……
びっくりした……
急に高鳴った胸をおさえ、
わたしと香月さんはカフェでの話をし、暫くしてわたしの家の近くに着いた。