まよいぼしカフェ






──夜、わたしは自室で香月さんの写真に見惚れていた。




だから知らぬ間に入ってきていた母に気付かず、写真を覗かれてしまい……





きゃあ!と発狂された。





かっこいい、と。




正直にこの人が彼氏だよって白状すれば、なんだか母はご満悦だった。







──という話を母が部屋をあとにした後、香月さんに電話をして伝えれば、



『光栄ですね』



と照れ笑いがかえってきた。












お母さん……そんな面食いじゃないはずだけど。










< 72 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop