まよいぼしカフェ


「クリスマスと言えばケーキだけど、サンタさんからのプレゼントはもらった?」



「……それ、なんか香月さんが言うと冗談にあまり聞こえないんですけどっ」


「ははっ、流石にそうか。……でも、いい子には俺からプレゼントしないとね」



香月さんはカウンターに戻り、小袋をわたしの前に置いた。



「はい、メリークリスマス。……気に入ってくれるといいんだけど」



わたしのリアクションが気になるのか心配そうに香月さんが見つめてくる。




──なにかな




ゆっくりリボンをほどいて、中身を取り出すと──




星型の瓶に……




「香水……?」




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