まよいぼしカフェ
「うん。何にしようか考えてた時、それを見つけてね、これだ!ってなったんだ。……見た目も俺達らしくてさ」
「……すごく可愛くて素敵ですっ」
「良かった気に入ってもらえて。ちゃんと香りもきつくないのをと思って……まぁ、俺の好みも相まって決めたから、一応自信あります」
香り……香水だから当たり前だけど、はじめて手にしたから香水ってどんな香りがあるのかわからない。
だから手首に少量つけて、嗅いでみる──
「っいい香り……」
「でしょ?」
微笑む香月さんは香水をつけたわたしの手をとり、
「うん、この優しい香り……美羽にぴったり」
再び微笑むと、手の甲に口付けた──