まよいぼしカフェ
「……か、かっ……かづッ……」
驚きと動揺とバクハツする感情がごちゃ混ぜになり、呂律が全くまわらなくなった。
ぶわっと、顔から足の先まで熱くなって──
「……真っ赤になって、かわいいね」
「あ、ああのっ」
何か言おうと思っても、香月さんの顔を見るとどうしても口が言うことをきかない。
わたしのその姿を見て、香月さんは落ち着かせようとしてくれてるのか、背中を擦ってくれて。
上がった心拍数を落ち着けるために、深呼吸する──
五分程して、頂点に達していた熱が少しばかり和らいだ、気がして……
「あり、ありがとう、ございます」