キャンバスと五線譜
つくづく僕は、僕が嫌になってくる。

もう父親の事も母親の事も、どうでもいいと思っているのに、実際父親が、僕以外のヤツに親身にしていると聞くと、無性に腹が立ってならない。


一体僕は何なのか。

才能のあるヤツラの中で、才能がないように見せることが、父親と母親の目を、自分に向かせる、唯一の手段だった。














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