ラブコール♡ティー
それに、お父さんがしばらく仕事ができないってなると、やっぱり……。



「バイト、しなきゃだよね~」



卵のパックを一番上に乗せながら、考える。

バイトはしようと思ってたんだけど、なんせ探してもいいところがなくて。

本格的に探していかなきゃ。……じゃないとこの直近、本気でまずいことになりそう。



何気なく、目の前に貼ってある広告やら張り紙やらをちらっと見る。


……あ。


セールや地域の行事の中に紛れて貼ってあった一枚の紙に、私は釘付けになった。

それは、アルバイト募集の張り紙。

ただのアルバイトじゃない。

……時給が、なんと……。



さ、さんぜん!?!?



な、なにか新手の詐欺じゃないかと疑ってしまうほどの高時給。

現実的には、あ、ありえない……。


いったい何のバイト……って。

私は、スマホでカシャリと広告の写真を撮る。
そして、夕日の差すスーパーを出た。
< 12 / 14 >

この作品をシェア

pagetop