ラブコール♡ティー
♡――――♡――――♡――――♡――――♡
「住み込みの家事代行サービスバイト?」
「そう! 私、家事は苦手じゃないし、休みの日はちゃんと梨弦のところにも顔を出すようにするよ!」
次の日の放課後。私は病院でお父さんを説得していた。
もちろん、バイトの件で。
しかし、お父さんは眉間にしわを寄せたまま表情を動かさない。
「いや、それはわかったんだが……問題はそこじゃない。お父さんは、ももなにバイトをさせたくないんだ」
「え?」
予想外の言葉に私は首を傾げた。
「……例えば、自分でなにか欲しいものがある、だからお金を貯めるためにバイトしたいっていう理由なら止めない。だけどももながバイトをしたいのは、お父さんや梨弦のためだろ」
「……それは、そう、だけど」
反論の余地はなく、私はうつむく。
だけど、すぐに顔を上げた。
「……私が欲しいのは、お父さんと梨弦と私の、安定した暮らしだよ!」
病院の中だから声は小さいけど、だけど確かにはっきりと私は言った。
「梨弦には部活に集中してほしい。お金の心配なんてかけたくない。お父さんにも無理はさせたくない。それと、私がバイトをしないはどう頑張ったって両立しない。それなら、私が頑張らないとだよっ」
お父さんの言っていることも理解できる。
だけど……だけどねお父さん。
私にとって家族は大切な存在だから……。
家族が大変なときは、助け合いたいんだよ。
それきっと、悪いことじゃないはず。
私の意思が伝わったのか、お父さんは首を傾げつつもゆっくりとうなずいた。
「……わかった。だだし、条件がある」
「条件?」
———この条件が後に自分自身を苦しめることになるのを、私はまだ知らない。
「住み込みの家事代行サービスバイト?」
「そう! 私、家事は苦手じゃないし、休みの日はちゃんと梨弦のところにも顔を出すようにするよ!」
次の日の放課後。私は病院でお父さんを説得していた。
もちろん、バイトの件で。
しかし、お父さんは眉間にしわを寄せたまま表情を動かさない。
「いや、それはわかったんだが……問題はそこじゃない。お父さんは、ももなにバイトをさせたくないんだ」
「え?」
予想外の言葉に私は首を傾げた。
「……例えば、自分でなにか欲しいものがある、だからお金を貯めるためにバイトしたいっていう理由なら止めない。だけどももながバイトをしたいのは、お父さんや梨弦のためだろ」
「……それは、そう、だけど」
反論の余地はなく、私はうつむく。
だけど、すぐに顔を上げた。
「……私が欲しいのは、お父さんと梨弦と私の、安定した暮らしだよ!」
病院の中だから声は小さいけど、だけど確かにはっきりと私は言った。
「梨弦には部活に集中してほしい。お金の心配なんてかけたくない。お父さんにも無理はさせたくない。それと、私がバイトをしないはどう頑張ったって両立しない。それなら、私が頑張らないとだよっ」
お父さんの言っていることも理解できる。
だけど……だけどねお父さん。
私にとって家族は大切な存在だから……。
家族が大変なときは、助け合いたいんだよ。
それきっと、悪いことじゃないはず。
私の意思が伝わったのか、お父さんは首を傾げつつもゆっくりとうなずいた。
「……わかった。だだし、条件がある」
「条件?」
———この条件が後に自分自身を苦しめることになるのを、私はまだ知らない。