とびきり甘いパンケーキ
【04.】読んだ本に隠された真実
「ひーなの」
「..................、」
「ひなのってばぁ!」
パチンッと、目の前で、
手を叩かれて気がついたのは、現実。
「えぇと、なに?姫華ちゃん」
「まって、なんも聞いてなかったの!?」
今日も今日とて、
〝月陽カフェ〟に来ているけど。
2人きりの夜から1週間経つけど、
正直なところ、言葉は交わしていないものの。
なんとなく気まずくて、
入江さんとは話せないままいる。
「...............で、なんだっけ?」
「〝なんだっけ?〟じゃないよ!
合コン行こうって話しで...............しょ、」
姫華ちゃんが言葉を続けようとした時。