とびきり甘いパンケーキ
【04.】読んだ本に隠された真実


「ひーなの」

「..................、」

「ひなのってばぁ!」



パチンッと、目の前で、
手を叩かれて気がついたのは、現実。



「えぇと、なに?姫華ちゃん」

「まって、なんも聞いてなかったの!?」



今日も今日とて、
〝月陽カフェ〟に来ているけど。



2人きりの夜から1週間経つけど、
正直なところ、言葉は交わしていないものの。



なんとなく気まずくて、
入江さんとは話せないままいる。



「...............で、なんだっけ?」

「〝なんだっけ?〟じゃないよ!
合コン行こうって話しで...............しょ、」



姫華ちゃんが言葉を続けようとした時。


< 17 / 33 >

この作品をシェア

pagetop