とびきり甘いパンケーキ
姫華ちゃんが、
目の前の3冊の本を見て、不意に言葉を止めた。
(なんでだろう?)
心の中でそう思いながら。
「ひめ......か、ちゃん?」
姫華ちゃんを見つめて名前を呼ぶと............
「入江、光成さん?って知ってる?」
「〜〜っ、ひ、なんで、」
〝入江〟さんの名前に、
思わず、心臓がドキリと跳ねた。
そして.....................
「いや、だってさ、」
「うん?」
「これ見て?」
本を3冊ともこちらに向けて来た。
そして、私の視線の先に映ったのは.........
「〜〜っ、私の次に、入江さん、」
私が借りた本は、
〝必ず〟私の次に、入江さんの名前があった。