幼馴染はお医者さん
...ガチャ
「どうした?騒がしいな」
お父さんが帰ってきた。
なんで今日早いじゃん。
まだ15時だよ
お父さんも加わって3人の力だと扉空いちゃうよ。
もう重たいものもう私の部屋にない
「おじさん、いいところに帰ってきた。
きりの部屋あけたい、手伝って」
「何があった?」
「あとで説明するわ」
「とりあえず手伝ってほしい」
もうだめだ。
「せーっのっ」
一瞬で開けられてしまった。
「おばさん、おじさんありがとう。
ちょっときりと話したいから下降りてて」
愁くんに言われるがままお父さんとお母さんは心配そうに
1階に降りた。
「きり、忘れてるよ」
診察室に置いてきたバッグを渡してくれた。
声は優しいいつもの愁くんだった。
「何が不満で逃げたか聞いてもいい?
解決して次ないようにしたい」
「...」
不満?
そんなの全部だよ
まず喘息をもってたり
すぐ体調崩すことが不満だよ。
でもさその不満って
元気な人に言ってもわからないんだよ
たとえお医者さんの愁くんにも。
あとは愁くんがお医者さんになるといつもと違うのが不満。
不満しかない
「不満しか無い顔だな、いいよ全部聞いてやる」
幼馴染にもなると心の声も聞こえるの?
はぁ...
「今日は何もしたく無い」
「わかった、じゃまた明日にしよう
とりあえず部屋片付けてやるよ、このぐちゃぐちゃ。」
私が急いで出してきた服や本を元の場所にしまってくれた。
「最後にこれだけ答えて。
熱は何℃あった?」
「39.6℃が最高。解熱剤飲んだら少し下がる」
多少は迷惑をかけたことを自負しているため
ちゃんと答えた。
「わかった、ありがとう。
また明日な、なんかあったら連絡して。」
愁くんはバイクで帰っていった。
きっと仕事が残ってたんだろう。
その後もおさまっても発作でて
またおさまって発作でてと
吸入器を手放せない
ご飯も食べれないし
熱も下がらない。
明日は仕事の日
解熱剤を飲んで寝た。
夜中に発作で何回も起きたけど
吸入して明日のためにすぐにまたベッドに入った。