幼馴染はお医者さん
22時過ぎた頃
愁くんが戻ってきた

「きり、ごはん食えた?」

食べれるわけない...
朝から食べてないよ...
けど食欲もない

「...」

「俺も腹へったし
飯食いに行こう」

「えっ」

「準備して待ってて
俺、仕事終えてきたし着替えて迎えに来る。」

どこに何のご飯を食べに行くんだろう
泣いて疲れたからか食べれる気しない

愁くんは着替えにどっかいってしまった
わたしはさっきももかの家に行ってたから
私服だし準備も何すればいいかわからない

10分ほど待ってると
愁くんが迎えにきた

「俺、今日バイクなんだけど
ヘルメット俺の分しかないから
タクシーでいこう」

「...どこ行くの」

「とりあえず飯食おう」

病室を出て私の前をスタスタ歩く愁くん
白衣をきていない愁くんの方がやっぱり
昔の愁くんのままのようで安心した

タイミングよく救急出入り口に止まっていた
タクシーにのった

「◯◯のコンビニ付近までとりあえずお願いします
それからは口頭で案内します」

愁くんが運転手さんに伝えたところは
全く知らない場所でどこに連れて行かれるのか
本当に検討がつかない。

「どこ行くの?」

「俺の気分で中華がくいてぇ
こないだ先輩に連れてってもらったところ
うまかったしそこ行こう」

「...」

「えっなに?
中華いやか?」

「んーん、なんでもいい。
特に食べたいものはないし」

愁くんの道案内を終えて
タクシーが中華料理屋さんに着いた
< 59 / 64 >

この作品をシェア

pagetop