私と世界

春、喜びに満ちた入学式のときがやってきた
ただ、喜びに満ちていたのは、この日だけだった

入学式が終わり、中学校生活がスタートした
慌ただしく、私は電車に乗り最寄り駅から歩いて向かった。最初は、中学校生活に慣れず給食を残す日が数日間続いた。

ただそれは、序盤の事だった

授業がスタートし、教科担任制の為教科によって先生が違う事を知った。
その時は、「へぇ〜。先生違うんだ、どんな授業になるのかなぁ。」と思っていた。

 「なに、これ。全然、分かんない。」

授業を、進めている先生とそれを聞きながらノートや教科書に書き入れている私以外の生徒。
みんなと追い付く為、必死に授業に追い付こうとしていた。結果、みんなと追い付かず私には申し訳無さと授業には参加したくないという思いだけが残った。

それでも、月曜日から金曜日まで学校がある日はやってくる。私は1日も休まずに学校に行っていた。
毎日、頭の中では「学校、学校、学校、」「行きたくない。行っても、出来ない。だけど、行かないと。」そう思いながら、学校が終わるのを待ち続けていた。
学校が、嫌になり続けながらも私は、笑顔を作り続けていた。
それが、癖になり笑顔でいればなんとかなると思っていた。
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