結婚できない症候群
笑いたいんだったら、笑えば?


「それって、k-popってヤツだよね。」

俊介さんが、話を繋げる。

「……知ってるんですか?」

「知ってるよ。今、流行りじゃん。と言っても、東方神起しか知らないけど。」

そう言って、場を盛り上げてくれた。

「いや、いいよね。あいつら、カッコイイよ。」

「はい。」

その日は久しぶりに、”楽しい”と思える飲み会だった。


飲み会もお開きになって、4人でお店の外に出た。

「麗奈ちゃんはどっち?」

「私は南の方。」

「だったら、潤也と同じ方向だ。おい、潤也。麗奈ちゃん、送って行けよ。」

「はいはい。」

潤也という人が麗奈の隣に行くと、二人は仲良さそうに肩を寄せ合った。


「睦美ちゃんは?」

「あ……私は西の方。」

「じゃあ、通り道だから送るよ。」
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