結婚できない症候群
一緒に飲みたいって言うその機会は、早々と訪れて。

あっという間に俊介さんと麗奈は、二人きりで飲みに行った。

あとに残された潤也という人と、私はとりあえず次の飲み物を注文した。

「あいつらさ……」

ビクッと、私の腕が動いた。

「あのまま付き合うのかな。いい雰囲気だったじゃん。」

「……そうですね。」


早く早く、お代わりのお酒が来ないかな。

私は場が持たなくて、イライラしていた。


「あっ、そうだ。今度ZEAのライブ、日本であるんでしょ?」

私は目が点になった。

「何で知ってるんですか?」

「俺もk-pop好きだから。」

「えっ!!!!」

あまりの大きな声に、自分で口を塞いだ。

「もしかして、ZEAの……???」

「いや、俺は少女時代だけど。」


少女時代……

って、あの美脚ダンスか!?
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