この初恋はもう不可抗力
だけどその声にも聞き覚えがあった。



どこかで、聞いたことがあるような気がするのは気のせいかな。



でも少しだけ気になってしまい、ちらりとその人たちのことを見る。



あっ、あの人は⋯。



気がついてはいけないことに気づいてしまい、目を見開く。




嘘だっ、絶対嘘だ。



そう、これは夢!なんて自分を言い聞かせてみても目の前の彼は消えない。



あの人は、うちの生徒会の会計。



九条北斗先輩⋯だ。
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