千年前の恋を忘れずにいたら、高貴な御曹司の最愛になりました。
「僕に悪いと思うなら、ひとつわがままを聞いてくれないか?」
ためらいなくうなずくと、彼はなぜか眉をひそめる。
「そんなにすぐにうなずいてはだめだろう。僕が無理難題を言い出したらどうするんだ」
たしなめるような口ぶりの彼に、無言でかぶりを振る。たとえどんなものでも、彼の願いなら叶えたい。
彼の手が、すっと頬に差し込まれた。
「今度こそ、僕の妻になってほしい」
「……っ」
今すぐ返事をしたいのに、込み上げるものが邪魔をして言葉にならない。
「今世だけじゃない、来世も来来世もその先もずっと、何度生まれ変わろうとも僕のそばにいると約束してくれ」
「は……い」
甘く濡れた瞳がゆっくりと近づいてくる。それに合わせるように自然とまぶたを下ろすと、溜まっていた涙がまたぽろりとこぼれ落ちた。
「美緒。この魂が続く限り、きみを愛し続けるよ」
「私も……私も智景さんのことを、ずっと愛していま――」
言葉ごと彼の唇にからめとられる。触れ合ったすべてに、遠い記憶と同じ温もりを感じた。
ためらいなくうなずくと、彼はなぜか眉をひそめる。
「そんなにすぐにうなずいてはだめだろう。僕が無理難題を言い出したらどうするんだ」
たしなめるような口ぶりの彼に、無言でかぶりを振る。たとえどんなものでも、彼の願いなら叶えたい。
彼の手が、すっと頬に差し込まれた。
「今度こそ、僕の妻になってほしい」
「……っ」
今すぐ返事をしたいのに、込み上げるものが邪魔をして言葉にならない。
「今世だけじゃない、来世も来来世もその先もずっと、何度生まれ変わろうとも僕のそばにいると約束してくれ」
「は……い」
甘く濡れた瞳がゆっくりと近づいてくる。それに合わせるように自然とまぶたを下ろすと、溜まっていた涙がまたぽろりとこぼれ落ちた。
「美緒。この魂が続く限り、きみを愛し続けるよ」
「私も……私も智景さんのことを、ずっと愛していま――」
言葉ごと彼の唇にからめとられる。触れ合ったすべてに、遠い記憶と同じ温もりを感じた。