恋の甘さはヘビィ級
---長身でサラサラなロングヘアーの天然ちゃん。そんな子がタイプの私の幼馴染、春雨レオンは、学園中のトップアイドル、注目の的…違う、学園を飛び出して、今や【国民的アイドル俳優】の春雨レオン。そんな幼馴染に、私…ゆりあ は、レオのことを好いています。---
(回想)
スマートフォンを開けば70万人フォロワーのアカウントがヒレを成す。テレビをつければコマーシャルにドラマ、製品には広告の顔として。街では大きなポスターが人々を見下ろした。
(回想終了)
✱教室、昼休み明けの授業中✱
---だからこそ、「好きです」そう、言える人を羨ましく思う。
その瞬間、人って
とても麗しく見えると思うの。
そして「好きです」そう言われたら…
人って、心はどれだけ潤うのだろうか。---
おフランスの授業を受けながら、ゆりあは思いにふけていた。
教師の声だけが教室内に響き渡る。そして肩に重くのしかかるモノを机に置いて、そこには男女の視線が途切れなく降り注いでいることを、本人は気づきもすることはなかった。
④胸の大きさ(ヘビー級)
本人は3つのコンプレックスだと思っているけれど、それは好意を向ける相手にのみであった。