恋の甘さはヘビィ級



(回想)
あるクリスマスの日。
まだ、4,5歳の頃だった。
とても荘厳なパーティーが執り行われた。それは毎年恒例のものだったけれど、この年は違った。



ゆりあ母「仲良くするのよ」



そう言って大人に引き合わされた男の子と、初めてでもないけれど、小さい私にとってはこの日が正式な初対面で、この男の子のことを私は好きになった。


「可愛い」


男の子が私の二つで結んでいる栗色の髪を手に取って、そう言った。

くせっ毛で、うねっていて、お人形さんとからかわれていた。
それを「可愛い」と。


---その一言で、その時から、私はレオから目を離せないでいる---。




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