レンズ越しの君へ
「風見さん、この資料持って行ってくれる?」
「風見先輩、こっちもコピー、おねがいします!」
季節は夏真っ盛り。
なるべくエコ思考の我が生徒会長、一ノ瀬君もさすがに今日はエアコンを付けざるを得ないくらいの暑さ。
こんなに暑くてちゃんと明日、中学生達は来てくれるのだろうか。
「風見さん、明日の始まりの挨拶、頼むね。」
「ううー、緊張しちゃうよ。」
去年までは書記だった私、だけど今年度から生徒会副会長になった。
だからだいたい集会や行事の始まりの挨拶は私、終わりの挨拶は一ノ瀬君。
今回は夏の春日台高校、オープンスクール。
来年入学予定、主に受験生が見学しに来る。
昨日の水曜日、夏休みを迎えても毎日部活に励みつつも勉強も頑張ってくれてる涼太君も来るって言ってた。
「風見さん、運ぶの手伝うよ。」
コピーした資料を運んでいると、ちょうど職員室にいた同じ三年生の生徒会役員の会計、瀬戸口君が私の手からプリントを奪った。
「風見先輩、こっちもコピー、おねがいします!」
季節は夏真っ盛り。
なるべくエコ思考の我が生徒会長、一ノ瀬君もさすがに今日はエアコンを付けざるを得ないくらいの暑さ。
こんなに暑くてちゃんと明日、中学生達は来てくれるのだろうか。
「風見さん、明日の始まりの挨拶、頼むね。」
「ううー、緊張しちゃうよ。」
去年までは書記だった私、だけど今年度から生徒会副会長になった。
だからだいたい集会や行事の始まりの挨拶は私、終わりの挨拶は一ノ瀬君。
今回は夏の春日台高校、オープンスクール。
来年入学予定、主に受験生が見学しに来る。
昨日の水曜日、夏休みを迎えても毎日部活に励みつつも勉強も頑張ってくれてる涼太君も来るって言ってた。
「風見さん、運ぶの手伝うよ。」
コピーした資料を運んでいると、ちょうど職員室にいた同じ三年生の生徒会役員の会計、瀬戸口君が私の手からプリントを奪った。