レンズ越しの君へ
「その、花火大会さ、一緒に行かない?」
へ!?
「わ、私と?」
「うん、…だめかな?」
えっと…
どうしよう。
冴香は確か、県外のオープンキャンパスに泊まりで行ってていない。
お兄ちゃんたちはその日から真子さんの実家に里帰りするって言ってた。
断る予定がない。
だけど、…
「考えてくれないかな。」
私はただ、頷いた。
「よかった、じゃあ、行こうか。」
その後は瀬戸口君は何もなかったように普通に接してくれた。
花火大会、か。
涼太君は誰と行くのかな。
今どきの中学生は進んでるらしいし、涼太君なら女の子と行ってもおかしくないかも。
あれ。
なんだかモヤモヤする。
涼太君が誰と行くのかなんて、私には関係ないのに。
下を向くと少しメガネのネジが緩くなったのか、最近ずれてきてうっとおしい。
私は気合を入れるように、クイッとメガネを上げた。
へ!?
「わ、私と?」
「うん、…だめかな?」
えっと…
どうしよう。
冴香は確か、県外のオープンキャンパスに泊まりで行ってていない。
お兄ちゃんたちはその日から真子さんの実家に里帰りするって言ってた。
断る予定がない。
だけど、…
「考えてくれないかな。」
私はただ、頷いた。
「よかった、じゃあ、行こうか。」
その後は瀬戸口君は何もなかったように普通に接してくれた。
花火大会、か。
涼太君は誰と行くのかな。
今どきの中学生は進んでるらしいし、涼太君なら女の子と行ってもおかしくないかも。
あれ。
なんだかモヤモヤする。
涼太君が誰と行くのかなんて、私には関係ないのに。
下を向くと少しメガネのネジが緩くなったのか、最近ずれてきてうっとおしい。
私は気合を入れるように、クイッとメガネを上げた。