レンズ越しの君へ
「風見さーん?」
「あっ、ごめんね。」
ボーッとしてしまった。
もう考え込まないって決めたのに。
今は受験に集中しなくちゃ。
「園田!まーた菜穂に教えてもらってんの?」
「あ、冴香様。」
購買から帰ってきた冴香は手に何か紙のようなものを持っている。
「菜穂は教えるの、うまいからねー。でもあたしの菜穂なんだから、取らないでよ!」
「へえへえ、こわいこわい!てかなにその紙。」
園田君が冴香の持ってる紙を指差した。
「これ?ジャジャーン!春日台高校文化祭伝統行事、ミスターアンドミスコンテストのエントリーシート!」
その派手なピンク色のチラシを作ったのは生徒会の成美ちゃん。
「このくらい派手な方が目立っていいですよね!」
なんて言ってたっけ。
毎年文化祭の最終日、体育館のステージで開催されるミスターアンドミスコンテスト。
各学年男女一人ずつがエントリーシートで応募して、その中から一人、ミスとミスターを決めるというもの。
「あっ、ごめんね。」
ボーッとしてしまった。
もう考え込まないって決めたのに。
今は受験に集中しなくちゃ。
「園田!まーた菜穂に教えてもらってんの?」
「あ、冴香様。」
購買から帰ってきた冴香は手に何か紙のようなものを持っている。
「菜穂は教えるの、うまいからねー。でもあたしの菜穂なんだから、取らないでよ!」
「へえへえ、こわいこわい!てかなにその紙。」
園田君が冴香の持ってる紙を指差した。
「これ?ジャジャーン!春日台高校文化祭伝統行事、ミスターアンドミスコンテストのエントリーシート!」
その派手なピンク色のチラシを作ったのは生徒会の成美ちゃん。
「このくらい派手な方が目立っていいですよね!」
なんて言ってたっけ。
毎年文化祭の最終日、体育館のステージで開催されるミスターアンドミスコンテスト。
各学年男女一人ずつがエントリーシートで応募して、その中から一人、ミスとミスターを決めるというもの。