レンズ越しの君へ
ん?
でも冴香の手に握られているミスコンのエントリー用紙、私たち生徒会が配布したものと違うやつのような…
「冴香!それ…」
「ウフフ、シー!」
また悪そうな顔で笑っちゃって…
何か企んでる時の顔。
こういうとき、冴香は園田君の呼ぶ、冴香様っていうあだ名がすごくよく似合う。
「みなさーん!園田梓に清き一票をよろしく!」
園田君、どんまい…
放課後、生徒会室で文化祭の会計をまとめているとガラリとドアが開いた。
「お疲れ様、あとは俺たちがやるよ。」
入ってきたのは会長の一ノ瀬君とこの前の花火大会以来ほぼ話していない瀬戸口君。
なんとなく顔を合わせづらくて。
「ううん、やって帰るよ。」
「でも今日、風見さん、確かバイトの日じゃなかった?」
そうだった。
今日は週二回のバイトの日。
どんよりしていた気分がさらにどんよりしてしまう。
「じゃあお願いしようかな、巧、俺ミスコンの投票箱見てくるから。」
でも冴香の手に握られているミスコンのエントリー用紙、私たち生徒会が配布したものと違うやつのような…
「冴香!それ…」
「ウフフ、シー!」
また悪そうな顔で笑っちゃって…
何か企んでる時の顔。
こういうとき、冴香は園田君の呼ぶ、冴香様っていうあだ名がすごくよく似合う。
「みなさーん!園田梓に清き一票をよろしく!」
園田君、どんまい…
放課後、生徒会室で文化祭の会計をまとめているとガラリとドアが開いた。
「お疲れ様、あとは俺たちがやるよ。」
入ってきたのは会長の一ノ瀬君とこの前の花火大会以来ほぼ話していない瀬戸口君。
なんとなく顔を合わせづらくて。
「ううん、やって帰るよ。」
「でも今日、風見さん、確かバイトの日じゃなかった?」
そうだった。
今日は週二回のバイトの日。
どんよりしていた気分がさらにどんよりしてしまう。
「じゃあお願いしようかな、巧、俺ミスコンの投票箱見てくるから。」