レンズ越しの君へ
「今日はお祝いだからね!涼太の好きなものたくさん作るから、菜穂ちゃんも食べていってね!」
「恵海もお手伝いする!」
「俺も何か手伝うよ。」
じゃあ私も何か手伝った方が…
「あっ、生クリーム買うの忘れちゃった…」
志歩さんが言う。
「私買ってきます!」
台所にたくさん人がいたら邪魔になるだろうし、私はそもそもそんなに料理ができるわけじゃない。
お使いならできる。
「いいの?菜穂ちゃんのお祝いでもあるのよ。」
「行かせてください!」
「なら俺も行く!ね、先生。」
り、涼太君…
そんなニコニコ顔で…
なんだかすごく嫌な予感がするんだけど…
「はい、どーぞ。」
外に出て数歩、涼太君は立ち止まって目を閉じた。
「な、なに?」
「なにじゃない、キス。」
やっぱり…!!
「無理だよ…こ、こんなところで…」
「なんで?人いないじゃん。」
それはそうだけど…
でもまだ空は明るいし、人だって通るかもしれない。
それに自分からキスだなんて…
「…もういいや。そんなに嫌ならしなくていい。」
「恵海もお手伝いする!」
「俺も何か手伝うよ。」
じゃあ私も何か手伝った方が…
「あっ、生クリーム買うの忘れちゃった…」
志歩さんが言う。
「私買ってきます!」
台所にたくさん人がいたら邪魔になるだろうし、私はそもそもそんなに料理ができるわけじゃない。
お使いならできる。
「いいの?菜穂ちゃんのお祝いでもあるのよ。」
「行かせてください!」
「なら俺も行く!ね、先生。」
り、涼太君…
そんなニコニコ顔で…
なんだかすごく嫌な予感がするんだけど…
「はい、どーぞ。」
外に出て数歩、涼太君は立ち止まって目を閉じた。
「な、なに?」
「なにじゃない、キス。」
やっぱり…!!
「無理だよ…こ、こんなところで…」
「なんで?人いないじゃん。」
それはそうだけど…
でもまだ空は明るいし、人だって通るかもしれない。
それに自分からキスだなんて…
「…もういいや。そんなに嫌ならしなくていい。」