一方通行な僕ら

第五話 不本意な達成感

 女は軽く咳き込みながら薄く開いたカーテンを閉めた。適切に室温調節された部屋で、それでも窓辺にいた彼女は震えている。

 入力したメッセージを取り消して、「やだね。」と打ち込んだ。送信してふーと細い息を吐く。

 不本意な達成感が彼女の胸を締め付けた。
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

海の藻屑となり君と

総文字数/10,283

恋愛(キケン・ダーク)9ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop