ちょっとだけ、ほろ苦い
「桜ちゃん、いらっしゃい」
「楓さん…!」
カフェarce(アルセ)は駅から徒歩20分ほど歩いた細道の途中に立っている。
毎週火曜日限定で開いているカフェだ。
人通りが少ない通りに立っているからか、お世辞にも目立っているとは言えず毎週火曜日しか空いていないためこのカフェの存在を知っている人は極わずか。
私が毎週ここへ通う理由は、ここで働く楓さんに会うため。
優しい笑顔、親切な対応の楓さんはここのお店のオーナーだ。
本当の年は知らないけれど見た感じ20代、といったところだろうか。
楓さんに恋愛感情を抱いているわけではなく、いわゆる「推し」ってやつだ。
アニメのキャラクターや、アイドルなんかを推しているのと一緒。
アンティークな家具がたくさん置かれた店内で楓さんのことを眺める時間は火曜日限定。
だからいつも火曜日は授業が終われば駆け足でここへ向かう。
「桜ちゃん、いつものでいい?」
「はい!」
そして楓さんに会うのの次に楽しみにしていることは、彼が入れてくれるカフェオレ。
苦いのはあまり好きじゃない、むしろ甘党な私が唯一飲めるカフェオレだ。
まぁカフェオレでも私にとっては苦いんだけど。
「楓さん…!」
カフェarce(アルセ)は駅から徒歩20分ほど歩いた細道の途中に立っている。
毎週火曜日限定で開いているカフェだ。
人通りが少ない通りに立っているからか、お世辞にも目立っているとは言えず毎週火曜日しか空いていないためこのカフェの存在を知っている人は極わずか。
私が毎週ここへ通う理由は、ここで働く楓さんに会うため。
優しい笑顔、親切な対応の楓さんはここのお店のオーナーだ。
本当の年は知らないけれど見た感じ20代、といったところだろうか。
楓さんに恋愛感情を抱いているわけではなく、いわゆる「推し」ってやつだ。
アニメのキャラクターや、アイドルなんかを推しているのと一緒。
アンティークな家具がたくさん置かれた店内で楓さんのことを眺める時間は火曜日限定。
だからいつも火曜日は授業が終われば駆け足でここへ向かう。
「桜ちゃん、いつものでいい?」
「はい!」
そして楓さんに会うのの次に楽しみにしていることは、彼が入れてくれるカフェオレ。
苦いのはあまり好きじゃない、むしろ甘党な私が唯一飲めるカフェオレだ。
まぁカフェオレでも私にとっては苦いんだけど。