月影

そしてやっと保健室へと辿り着いた

扉を開けようとすると急に保健室の扉が開き前へと倒れそうになったが前からの強い衝撃によって後ろへと倒れて尻もちをついてしまった

「ちっ...」

前から舌打ちが聞こえ尻もちをついたまま見上げると

ぶっさいくな顔したばばぁ...保健の先生がいた

そいつは私の姿を見て大きなため息を吐きその場を去った

「....っ」

あのクソ野郎わざと私の手を踏んで行きやがった...

手を見たら結構赤くなっていた...結構力強く踏まれたからな

一つため息を吐き立ち上がって保健室へと入った

〝いつも通り〟棚から治療に必要なものを探し出す

この学校に...いやこの世に私の味方なんていない

人間なんて所詮は自分が一番のやつらばかりだ

自分の身は自分で守るしかない...他人に頼るなんて馬鹿げてる

ガラッっと扉が開く音がし、私はその音がした方へと振り返った

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