月影
振り向いた先の視界に写ったのは...一言で言えば綺麗な人
スラッとした体型に漆黒の黒髪で特別いじってるわけでもなさそうなのに綺麗で両耳に反射で赤く光るピアスをつけており、そして相手も驚いているのか少し目を見開けているブラウンの瞳には何か無意識惹かれていくものがあった
こんな人見たことない...この容姿ならいや女子生徒たちが騒いでいそうなのに...
.....どちらにしよこういう奴には関わらないが一番だ
そう思い私は棚に視線を戻した
すぐに扉が閉まる音がし、静かな保健室に足音が響く
その足音はこちらに近づいてる気がして振り向くと
視界に制服のネクタイが中心で揺れていた
思った以上に近くて私は無意識に距離をとろうとし少し躓きすぐ近くにあった椅子に座り込んでしまった
嫌な方で心臓がバクバクして気持ち悪い....
「怪我してんのか?」
さっきの男は私の左足首を見て言葉を発してきた
私はえっ...となり返答せずに固まっていると
私の前でその男は跪き、触るぞと一言いって左足の靴下を脱がしてきた
そんな状況に完全に頭は混乱していた
....っは?何が起こってるの、意味わかんないんだけど
そんな私をほって、その男は先程私が棚から出したものを手にし、手当をし始めた
手当し始めたことに私は驚き咄嗟にちょっと待ってと言えば男は手を止めてこちらを見上げた
必然的に目が合い一瞬固まってしまったが咄嗟に少し目を逸らして言った
「ど、どうして手当なんかするの?」
何故か少し声が震えてしまった気がする
「怪我してるから」
と男は淡々と答えた
意味が分からなかった...いや、普通の人は当たり前なのかもしれないけど私にとっては〝違う〟から
「...メリットがない」
そう小さく呟いたが男にはちゃんと聞き取れたみたいでかるく息をはいた
「あんたが楽になる」
えっ...もしかしてそれがメリット....?
そしていつの間にか足の手当は終わったのか今度は右手を見て、手を差し出してきた
私はえっ?となっていると
男はため息をし、言った
「そっちも...怪我してるだろ」
そう言われ私はあっ...となりそういえば踏まれて赤くなってるんだ、でもそこまで酷くないし
大丈夫だと断ろうとしたが
男は私の右手を掴み、手当をし始めた
いや大丈夫だしと無理やり離そうとすると掴んでいた力が少し強くなると、大人しくしとけと言われ
うっ、何故か言う通りにしてしまった私だった
男は手当を終わると、んっと手を離してくれた
「なんでここまでするの?」
そう私が言えば男は少し眉を寄せ、だから...と言いかけたが私は言葉を被せた
「私が楽になってどうしてあなたが良いの?それにこの怪我だってあなたは関係ないじゃない、どうして...」
分からなかった...そして混乱していた、こんな優しくされたのはいつぶりだろうか
「...なんとなく、あんたが傷付いてる姿をほっとけなかったから」
なんとなくってさっきと同様意味わかんないし
「てか名前は?」
と聞かれ、私は驚いたがとりあえず答えた
「...松原」
だが男にとっては不満だったのかもう一度名前は?って聞いてくるが私は返答変えるつもりないし...
名前では呼ばれたくないから...〝あの人〟以外には
そんな意思が伝わったのか男は諦め、松原っと呼んだ
「またな」
っと言って男は保健室から出て行ってしまった
私は深呼吸してしばらく保健室でボーッとしてから教室の方へと向かった
スラッとした体型に漆黒の黒髪で特別いじってるわけでもなさそうなのに綺麗で両耳に反射で赤く光るピアスをつけており、そして相手も驚いているのか少し目を見開けているブラウンの瞳には何か無意識惹かれていくものがあった
こんな人見たことない...この容姿ならいや女子生徒たちが騒いでいそうなのに...
.....どちらにしよこういう奴には関わらないが一番だ
そう思い私は棚に視線を戻した
すぐに扉が閉まる音がし、静かな保健室に足音が響く
その足音はこちらに近づいてる気がして振り向くと
視界に制服のネクタイが中心で揺れていた
思った以上に近くて私は無意識に距離をとろうとし少し躓きすぐ近くにあった椅子に座り込んでしまった
嫌な方で心臓がバクバクして気持ち悪い....
「怪我してんのか?」
さっきの男は私の左足首を見て言葉を発してきた
私はえっ...となり返答せずに固まっていると
私の前でその男は跪き、触るぞと一言いって左足の靴下を脱がしてきた
そんな状況に完全に頭は混乱していた
....っは?何が起こってるの、意味わかんないんだけど
そんな私をほって、その男は先程私が棚から出したものを手にし、手当をし始めた
手当し始めたことに私は驚き咄嗟にちょっと待ってと言えば男は手を止めてこちらを見上げた
必然的に目が合い一瞬固まってしまったが咄嗟に少し目を逸らして言った
「ど、どうして手当なんかするの?」
何故か少し声が震えてしまった気がする
「怪我してるから」
と男は淡々と答えた
意味が分からなかった...いや、普通の人は当たり前なのかもしれないけど私にとっては〝違う〟から
「...メリットがない」
そう小さく呟いたが男にはちゃんと聞き取れたみたいでかるく息をはいた
「あんたが楽になる」
えっ...もしかしてそれがメリット....?
そしていつの間にか足の手当は終わったのか今度は右手を見て、手を差し出してきた
私はえっ?となっていると
男はため息をし、言った
「そっちも...怪我してるだろ」
そう言われ私はあっ...となりそういえば踏まれて赤くなってるんだ、でもそこまで酷くないし
大丈夫だと断ろうとしたが
男は私の右手を掴み、手当をし始めた
いや大丈夫だしと無理やり離そうとすると掴んでいた力が少し強くなると、大人しくしとけと言われ
うっ、何故か言う通りにしてしまった私だった
男は手当を終わると、んっと手を離してくれた
「なんでここまでするの?」
そう私が言えば男は少し眉を寄せ、だから...と言いかけたが私は言葉を被せた
「私が楽になってどうしてあなたが良いの?それにこの怪我だってあなたは関係ないじゃない、どうして...」
分からなかった...そして混乱していた、こんな優しくされたのはいつぶりだろうか
「...なんとなく、あんたが傷付いてる姿をほっとけなかったから」
なんとなくってさっきと同様意味わかんないし
「てか名前は?」
と聞かれ、私は驚いたがとりあえず答えた
「...松原」
だが男にとっては不満だったのかもう一度名前は?って聞いてくるが私は返答変えるつもりないし...
名前では呼ばれたくないから...〝あの人〟以外には
そんな意思が伝わったのか男は諦め、松原っと呼んだ
「またな」
っと言って男は保健室から出て行ってしまった
私は深呼吸してしばらく保健室でボーッとしてから教室の方へと向かった